「お父さん、携帯っていつから持ったの?」
ある日、子どもからこんな質問をされました。

「周りはもう持ってるみたいだけど、うちはどうなんだろう?」
そう感じている親御さんも多いのではないでしょうか。

この記事では、
子どもにスマホを“いつから”“どうやって”持たせるかについて、
親として悩んだ経験と、わが家で出した一つの答えをまとめました。


結論:年齢よりも「目的」を言葉で説明できるか

先に結論を言うと、
スマホを持たせるタイミングは「年齢」ではなく「目的」だと感じています。

  • なぜ必要なのか
  • 何に使うのか
  • どんなルールが必要か

これを子ども自身が言葉で説明できるか
それが、わが家での判断基準でした。


実際、みんなはいつから持っている?

こども家庭庁が公表した「令和5年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」によると、スマートフォンの所有率(子ども専用のスマホ)はこうなっています。(参考:プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES

  • 小学生(10歳以上)で約70%
    → 小学生でも、約7割が自分専用のスマホを持っています。
  • 中学生で約93%
    → ほとんどの中学生がスマホを持っている状況です。
  • 高校生では約99%
    → 高校生になると、ほぼ全員がスマホを所有しています。

この結果から分かるように、いまの子どもたちにとってスマホは
10歳を過ぎるころから一気に身近な道具になっている
という傾向があります。


子どもがスマホを持つメリット・デメリット

メリット

  • 緊急時の連絡手段になる
  • 友達とのコミュニケーションが取りやすい
  • 情報検索や学習に使える

デメリット

  • 使いすぎ・依存の心配
  • 視力や姿勢への影響
  • トラブルや個人情報のリスク

大切なのは、
メリットを活かし、デメリットをどう減らすかを親子で考えることです。


持たせる前に話しておきたい5つのこと

わが家では、持たせる前に次のことを話し合いました。

  1. 使う目的(連絡?情報共有?)
  2. 使う時間(いつ・どれくらい)
  3. 使っていいアプリ
  4. お金のこと(通信費・課金)
  5. 困ったときの相談先

ルールは「親が決める」のではなく、
子どもと一緒に考えることを意識しました。


わが家の選択:中学生からスマホ、小学生はLINEのみ

わが家では、
中学生と小学生で対応を分ける選択をしました。

中学生の場合|部活動と人間関係がきっかけ

中学生になってから、
部活動の送迎や予定変更が増え、連絡手段の必要性を強く感じるようになりました。

  • 練習時間の変更
  • 迎えのタイミングの調整
  • 友人関係での連絡や相談

こうした背景が重なり、
「スマホがあったほうが安全で現実的だ」と判断しました。

その際に大切にしたのは、
親が一方的に決めないこと

  • どういう目的で使いたいか
  • 困ったときはどうするか
  • どんなルールが必要か

これらを本人と話し合い、
使用ルールは子ども自身が考えて提案する形にしました。

完璧ではありませんが、
「決められたルール」よりも
「自分で決めた約束」のほうが、今のところ守れています。


小学生の場合|6年生からLINEのみOK

小学生については、
スマホはまだ必要ないと判断しました。

ただし、

  • 進学で友達が離れる
  • 連絡手段がまったくないのも不安

という理由から、
6年生以降はLINEのみ使用OKとしています。

家庭で使っていた端末を利用し、

  • 使う時間
  • やりとりする相手
  • 困ったときの相談

については、
事前にしっかり話し合いました。


選択する際に、わが家が大切にしたこと

  • 年齢ではなく「生活の変化」
  • 必要性があるかどうか
  • 子ども自身が考え、相談できるか

この3つを軸に考えています。
「守らされるルール」より「自分で決めたルール」の方が、
今のところうまくいっています。


正解は一つじゃない。でも大切なことは共通

子どものスマホ問題に、
絶対の正解はありません

でも一つ言えるのは、

  • 話し合うこと
  • 迷っている姿を見せること
  • 一緒に考えること

これ自体が、
子どもにとって大事な学びになるということです。


まとめ

  • スマホは「何歳から」より「何のために」
  • ルールは一方的に決めない
  • 家庭ごとの選択でいい

この話題が、
ご家庭で話し合うきっかけになればうれしいです。

今日も、なんとかやっていきましょう。