子供と生きる

シングルパパになって気づいた、大切なこと

― 子どもの気持ちを最優先にするということ

家庭の形が大きく変わったあの日から、私は「シングルパパ」としての生活を始めました。
当時、子どもたちはまだ幼く、状況をすべて理解できる年齢ではありませんでした。

心の整理もつかないまま、生活のあれこれが一気に押し寄せてくる。
仕事と子育てを毎日走るようにこなす中で、私が一番強く感じたこと――それは、

「まず守るべきは、子どもたちの気持ちだ」ということ。

この気づきは、今の私の子育ての土台となり、
結果的に“父親としての自分自身の成長”にもつながっていく、大きな転機になりました。

突然始まった“シングルパパとしての生活

家庭の事情により、生活が大きく変わったのはある日突然でした。
当時の私は、子どもたちの学校の準備や宿題のサポートをしながら仕事を続け、
気づけば休む暇もないまま日々が過ぎていきました。

何か大きなトラブルがあったわけではありません。
ただ本当に、一日一日を必死にこなしていくしかなかった。
気がつけば、体重が落ちているほど余裕がありませんでした。

子どもたちの気持ちを守る ― それだけは絶対に変えなかった

生活が変わる中で、いちばん心にあったのは
「子どもたちが安心して暮らせるようにしたい」
という思いでした。

大人の都合の変化で、一番大きな負担を背負うのは子どもです。
彼らは何も悪くない。
その気持ちを胸に、私は常に子どもたちの“心の揺れ”を見逃さないように過ごしました。

・日々の変化に不安がないか
・新しい生活に戸惑いを感じていないか
・がんばりすぎていないか

忙しい中でも、子どもの表情や声のトーン、小さな仕草まで見ていた気がします。
「まずは、子どもが安心できること。」
それが、その時期の私のすべてでした。

一生懸命なほど“押しつけ”になってしまう時もあった

ただ、子どものために必死になるほど、
自分の意見を押しつけてしまった時期もあったと思います。

子どもたちに幸せでいてほしい。
そう願えば願うほど「こうした方がいい」という気持ちが強くなってしまうこともありました。

でも――
子どもが少しずつ自分の意見を言えるようになったとき、
私はそこで初めて気づきました。

「子どもにも、ちゃんとひとつの人生がある。」
「守るだけじゃなく、尊重することが大事なんだ。」

この気づきは、父として大切な転換点でした。

子どもたちが、私を成長させてくれた

子どもたちが少しずつ自分の気持ちを話せるようになった今、
私は以前よりもずっと、彼らを“ひとりの人”として見られるようになりました。

・意見を聞く
・気持ちを尊重する
・選択を応援する
・失敗しても一緒に立ち上がる

そんな関わり方が、自然とできるようになってきました。

振り返ると、子どもたちのおかげで
父親として、人としての成長をもらっていた
と気づきます。

当時はただ必死で、それどころではなかったけれど、
今思えば、あの時間が自分を変えてくれたのだと思います。

おわりに

家庭の形が変わる瞬間は、誰にとっても簡単なことではありません。
ただ、どれだけ状況が変わっても、
「子どもの気持ちを守りたい」という思いだけは揺らがなかった。

そしてその結果、
私は子どもたちから、父親として大切なことをたくさん教えてもらいました。

今もまだ道の途中ですが、
少しずつ笑顔が増えていく子どもたちを見るたびに思います。

あの日から始まったこの生活を、子どもたちとゆっくり前へ進んでいければいい。